「——あたしはね」
声を上げて笑い出したくなった。
なぜか、口元に笑みが浮かんでくるのを止められないのだ。
この笑みは何だろう。決意なのか、自嘲なのか、それとも緊張のあまり気が変になっているのか。
遠いところで、自分の声がどこか誇らしげに答えるのが聞こえた。
「かつてあたしの夫だった男を、殺しに行くのよ」
『夜の底は柔らかな幻』上巻
『夜の底は柔らかな幻』上巻とは
不気味さと美しさが混在するカバー写真。細胞、臓器、ウイルス…写真の中のそれ自体が何物かも、本のあらすじもレビューも何も知らず、ただただ写真に惹かれて手に取った本です。この中には、いったいどんな世界が広がっているのだろう、どんな景色が見られるのだろうと読んで確かめたい欲求を抑えることができませんでした。
2013年に発行された『夜の底は柔らかな幻』は、上巻・下巻の2巻構成となっています。また、2017年には『夜の底は柔らかな幻』の登場人物の過去を描いた『終りなき夜に生れつく』が発行されています。
ファンタジー、ミステリー、ホラー、恋愛、いろいろな要素がこれでもかと言うほどふんだんに盛り込まれているこの作品は、カテゴリー分けがとても難しいのですが、強いて言うなら、ダークファンタジー。残虐な殺人シーンやグロテスクな死体、暴力的で嗜虐的な人間たちの登場や怪奇な現象の出現など、絶えず異様な雰囲気を味わうことができます。
著者は『夜のピクニック』『蜜蜂と遠雷』などで知られる、恩田 陸さん。お名前や作品タイトルはもちろん知っていますが、なぜだかこれまでご縁がなく、恥ずかしながら初めましての方です。そのため「これぞ恩田ワールド!」や「恩田 陸の世界観!」と言われているような恩田さんの作風については全く分からないので悪しからず。これから他の作品も読んでいきたいと思っています。
本記事では『夜の底は柔らかな幻』上巻のあらすじ、おもしろいポイント(完全に主観です)、文藝春秋BOOKS「本の話」書評で恩田 陸さんが語ったことについてお話します。
『夜の底は柔らかな幻』上巻のあらすじ
登場人物
『夜の底は柔らかな幻』上巻の主な登場人物は、東京 警視庁 警部補の有元 実邦(ありもと みくに)、途鎖国 入国管理局 局次長の葛城 晃(かつらぎ あきら)、途鎖国行きの特急列車内で実邦に声をかけてきた黒塚 弦(くろつか げん)、そして怪しい男「ジュン」です。
あらすじ
特殊な能力「イロ」。
イロを持つ者「在色者」。
多くの在色者が暮らす国「途鎖国」。
途鎖国には、無法地帯と化した山がある。人々は「闇月」と呼ばれる時期にのみ、先祖を弔うため山に入ることを許される。その人々の中には、本来の目的とは別の目的を持って山を目指す密入国者「ウラ」が紛れ込んでいる。密入国は重罪。見つかれば死刑。それでも、闇月に途鎖国へと密入国する者は跡を絶たない。命を懸けてでも山の奥を目指す彼らの目的とは ——。
闇月に乗じて入山を試みる者が、ここにも一人。
警視庁の警部補である有元実邦は、16年前に途鎖国から逃げ出した。もう二度と戻るまいと決意した地に、潜入捜査のために戻ってきたのだ。そんな実邦を待ち受けていたのは、途鎖国を逃げ出すきっかけとなった男「葛城 晃」。実邦に異常なまでの執着を見せる葛城は「戻ってきたことを後悔させてやる」と言い放ち、実邦を監視し続けた。葛城の監視の目を掻い潜り、山奥に住む指名手配者を追って途鎖警察の善法刑事と山に入った実邦は、「ジュン」と名乗る怪しい男と出会う。実邦と共に山奥へと歩を進める彼は、一体何者なのか。
さまざまな目的を持った者たちが闇月の山に集うとき、そこではいったい何が起こるのか。
素敵なピクニックのはじまりはじまり。
『夜の底は柔らかな幻』上巻 ここがおもしろい!
本記事の冒頭でもお話したとおり、この作品にはいろいろな要素がこれでもかと言うほど盛り込まれています。それ自体もおもしろいポイントのひとつですが、他にもまだまだあります!
本記事では「FAVE POINT」と題して、読んでおもしろかった2つのポイントをピックアップしてみました。
- コントラスト際立たせる言葉や設定
- 愛憎・憎愛 | 葛城 晃
FAVE POINT 1
コントラスト際立たせる言葉や設定終始、不穏で薄気味悪い雰囲気が漂うこの作品。「恐怖」「不安」「痛み」「危険」など暗くて闇を感じさせるような言葉が多用されています。
そんな中でも、ところどころに家庭の温かさや日常を連想させる言葉が使われています。緊迫感のある場面や残虐な場面、現実離れした非日常的な場面で、あえてそれとは対照的な、日常生活において馴染みのある物や温かさを感じさせる物を用いることで、残虐性や非日常感がさらに際立っているように感じます。
ここでは、読後も鮮明に覚えている2つの場面についてお話します。
緊迫感あふれるシーンでのマヨネーズ
ストーリーのはじまりは、緊迫感あふれる特急列車内。在色者の入国が禁じられている途鎖国に、在色者の実邦が入国するシーン。列車内では途鎖国の入国管理官が目を光らせている。在色者だとバレれば死刑。気付かれずに入国するためには「ヌキ」をして「イロ」を隠さなければならない。この緊迫した場面でヌキの比喩として使われているのが、なんと「マヨネーズ」。ここでマヨネーズ!? と思わずツッコミを入れてしまいました。それと同時に、筆者は読み始めの10ページで心を掴まれたのです。
実邦は目を細め、静かに全身から息を吐き出した。同時に肩から腰、爪先へと全身の力が抜けていき、自分が無色透明になるところをイメージする。
この時、いつも目に浮かぶのは、冷蔵庫のポケットに逆さに立ててある、残り少なくなったマヨネーズだ。プラスチック容器の上部四分の三が綺麗に透き通っている。
ああ、あともう少しで使い切れる——調味料をまるまる綺麗に使い終えるのは、ある種の快感だ——さあ、残りをいっぺんに搾り出そう——強く容器を握って、いっぺんに。
『夜の底は柔らかな幻』上巻
ところで、どうして「マヨネーズ」なのでしょう。
「冷蔵庫の中にいつもあって、搾り出して使うもの」で思い浮かぶのは、マヨネーズの他にもケチャップやソース、チューブ調味料。筆者は、マヨネーズよりケチャップの方が好きなのですが、容器を押すときの手と指に加わる負荷がいちばん心地良いのはマヨネーズです。ケチャップやソースよりも粘度があるため、ある程度の力を加えなければ出すことができず、最後に使い切る瞬間の「ボフッ。プシューッ」というマヨネーズと空気が一気にはき出される感覚は、まさに「ある種の快感」。そのイメージが、実邦のヌキの感覚をより理解しやすくしているように感じます。
また、マヨネーズ効果は他にも。列車内のピリピリとした空気と実邦が感じている嫌な緊張。それらが、平穏な家庭の冷蔵庫にあるマヨネーズによって、さらに引き立てられているように感じます。
作品をさらに読み進めていくと、このようなアンバランスな組み合わせがどんどん病みつきになってきますよ。
山でスーツと革靴を身につけ、鼻歌を歌う殺人鬼
闇月になると、途鎖国の山には何百もの人が集まってきます。その中で「ウチ」と呼ばれる人々は、頭に笠・白い装束・手には土鈴の付いた杖というお遍路さんのような格好で、先祖を弔うために入山し巡礼します。
一方で、ある男は、このような格好をして山の中を歩いています。
いささか奇妙なのは、男が手ぶらであり、しかもこんな山の中に出現するには似つかわしくないようなかっちりとしたスーツ姿であることだ。
中肉中背の、若い男である。いや、見かけよりは歳を取っているのかもしれないが、細身の、しかもかなりの高級品で洒落っ気のあるスーツにネクタイ、という身なりは異様に感じられる。
生来のものと思われる柔らかそうな茶色の髪は短めで、穏やかな女顔だ。年齢は不詳だが、どこかに少年のあどけなさを残しているようにも見える。左の耳たぶには、小さな琥珀色の石のピアスが嵌まっていた。
かすかに調子っぱずれのメロディ。
この男、ズボンのポケットに両手を突っ込み、鼻歌を歌っているのだ。
『夜の底は柔らかな幻』上巻
山にスーツって!! と、マヨネーズのときと同様にツッコミを入れたことは言うまでもありません。
この男は、巡礼目的の「ウチ」ではなく別の目的を持った「ウラ」、そして殺人鬼。山で出くわした人間を片っ端から殺すシリアルキラー。「山 × 高級でお洒落なスーツ × 殺人」の組み合わせは、この男の異常な性格や山の異様な雰囲気、殺人の残忍さを際立たせているように感じます。
コントラストを際立たせるために(と筆者は思っているのですが)、マヨネーズを連想させたり、殺人鬼に山でスーツを着させたりと、シリアスな場面でクスッとさせる表現がとても魅力的です。
FAVE POINT 2
愛憎・憎愛 | 葛城 晃愛と憎しみは紙一重。
愛は憎しみに変わり、憎しみもまた愛に変わる。
愛と憎しみは共存し得るもの。
筆者は『夜の底は柔らかな幻』を初めて読んだとき、”恋愛小説”として捉えていました(キラキラふわふわしたお花畑のやつではなく、どす黒くヘビーなやつです)。この作品の登場人物たちは、恋愛においても家庭においても愛と憎しみを原動力にしているように感じたからです。
特に強く表れているのが、「葛城 晃」。筆者は葛城に強く興味を持ち、気付くと葛城の視点で作品を読み進めていました。葛城は、支配的、独裁的、威圧的、暴力的、嗜虐的、他人を見下し、他人と馴れ合わず、簡単に人を殺してしまえる男。極悪非道な男のように見えますが(いや、事実、最悪な男なのですが)、なぜだか目が離せない、人を惹きつけるものを持っています。
ここでは、そんな葛城の愛と憎しみについて、実邦との出会いから見ていきたいと思います。
有元実邦と葛城 晃の出会い
親を亡くした実邦は、本家である藤代家に引き取られ、下働きをしながら暮らしていました。
ある時、家の裏庭で野菜を洗っている実邦の前に現れたのは、黒ずくめの格好をした一人の男「葛城 晃」でした。藤代家の息子(実邦の従兄弟)の藤代有一を訪ねてきた葛城は、有一の在否を確認しようと実邦に声をかけました。それが、実邦と葛城の最初の出会い。
実邦の顔を初めて見たときの葛城は、驚きを抑えているような、不思議そうな目つきをしていました。有一が不在にしていることを確認した後も、実邦をじっと見つめ、帰る間際にも振り返ってもう一度見つめていました。
このときの葛城は、どんな感情を抱いていたのでしょうか。
筆者には、葛城が実邦を一目見て運命的なものを感じたように思いました。
一方、実邦は葛城の灰色がかった目が強く印象に残ったようです。また、葛城のことを美しいと思う反面、不吉で物騒な男だとも感じています。
実邦は葛城のことを「目が印象的な、ちょっと危ない奴」だと感じたのでしょうか。
二人は全く違う印象を相手に抱いたように見えますが、根っこの部分ではお互いのことが心に強く残ったのではないでしょうか。初めて会った相手、二言三言交わしただけの相手が心の中に深く残ったということは、良くも悪くも相手に興味を引かれたからだと推察できます。
この初めての出会いを経て次に二人が再会したとき、これまでの感情を大きく変化させる”ある出来事”が起きました。
有元実邦が途鎖国を逃げ出すきっかけとなった”ある出来事”とは――
ある日、実邦が学校から藤代家に帰ると、家の人の姿がどこにも見当たりません。不思議に思い、家の奥へ向かうと、客間に人の姿がありました。そこで実邦を待っていたのは、葛城でした。
藤代の伯母からの頼み事を口実に、実邦と二人きりになった葛城は、実邦の肩を掴んで抱きすくめようとしました。そのことに嫌悪を抱いた実邦は、知らず知らずのうちに「イロ」を使い、葛城の片目を傷つけてしまったのです。その結果、葛城は片目を失うことになりました。
この出来事、実は藤代家によって仕組まれたものでした。藤代家は実邦を入国管理官とパイプを持つための餌にしようと企み、あの日、実邦と葛城が二人きりになるように画策したのです。実邦に好意を抱いていた葛城は、この絶好の機会を逃すまいと考えたはずです。本能のままに自分の欲望を実邦に向け、返り討ちに遭いました。幼い頃から圧倒的なイロの強さを誇っていた葛城にとって、自分よりもイロが弱いであろう実邦に傷を負わされたことは、自尊心が傷つくほど屈辱的なことだったのでしょう。そして、今まで実邦に抱いていた好意が憎しみに変わった瞬間だったのではないでしょうか。
この出来事をきっかけに実邦は途鎖国を逃げ出し、東京での生活をスタート。一方の葛城は、藤代家の養子となって入国管理局内での地位を高め、入国管理局局次長にまで上りつめました。
有元実邦と葛城 晃の再会、そして二人のこれから
特急列車の終点 途鎖駅に到着した実邦は、もう二度と会うことはないと確信していた葛城と再会。入国審査を行うためにやってきた葛城は、実邦を見るなり、複雑な感情を目に湛えていました。実邦の身分証とビザを確認し、途鎖国への入国の目的がビジネスだと知ると、憤怒して実邦の顎を掴みながら本当の目的を問い質しました。それでもビジネスだと言い張る実邦を、葛城は文書偽造の疑いで警察署に連れて行ってしまったのです。警察署の取調室で二人きりになった実邦と葛城は、葛城のイロによって16年前の”あの出来事”の現場に舞い戻っていました。そこで葛城が言ったのは——。
「今でも時々、無いはずの眼球が痛む。俺の自尊心をズタズタにする、敗北と屈辱にまみれた痛みがチクチクと続く。だがね、面白いことに、時間が経つにつれ、だんだんこの痛みが快感に変わってきたんだ。文字通り、痛むのと同時に身体の芯がうずく。最近では、官能というのは痛みのことなんじゃないか。そんなふうに考えるようになったのさ。おまえのおかげだ、実邦」
『夜の底は柔らかな幻』上巻
この言葉には、葛城のどんな気持ちが表れているのでしょう。表面的に見ると、ただの嫌味。ただの皮肉ですよね。それもそのはず、葛城は口を開けば嫌味や皮肉ばかり。特に実邦に対しては、皮肉しか言っていないのではと思えるほど。しかし、筆者には、それは本当の心を隠すための鎧のように見えます。そして、この言葉は、葛城が不器用なりにも捻くれながらも実邦に伝えたかった想いだと感じました。
“あの出来事”の直後、目を失った葛城が抱いていたのは猛烈な憎しみ。その憎しみの矛先である実邦は、突如として葛城の前から姿を消してしまいました。そのことで、葛城の憎しみは行き場を失ってしまったのではないでしょうか。
実邦がいない世界で、ただひとつ失った眼球だけが、実邦の存在を感じさせてくれる。その傷は、屈辱的な記憶を蘇らせるものであるのと同時に愛おしい存在。愛と憎しみが共存した傷。その傷が痛むことで、さらに実邦を感じられる。確かな存在として感じられる。それが嬉しい。”あの出来事”の現場で葛城が言ったこの言葉は、恐ろしいほどの愛が込められた葛城の告白。
一方、葛城の異常なまでの執着を肌身に感じている実邦は、葛城の言動をどのように捉えているのでしょうか。滞在先のホテルに盗聴器を仕掛けられたり、スーツケースに発信機を付けられたり、ホテルの周辺で見張られたりと常に監視しようとする葛城に、好意的ではないことは確かです。また、葛城の片目を奪ったのは自分のせいだと考えている実邦は、葛城に対してずっと罪悪感を抱えているようです。そんな実邦と葛城、二人の関係が今後どのように変化していくのでしょうか(もしくは変化しないかもしれません!)。
このように、葛城の愛と憎しみについてお話してきましたが、実邦にも別の愛と憎しみのストーリーがあり、あの人にもこの人にも…と、たくさんの愛と憎しみに触れることができる作品です。
文藝春秋「本の話」書評で恩田 陸さんが語ったこと
『夜の底は柔らかな幻』の発行元の文藝春秋、そのwebサイト「文藝春秋BOOKS 『本の話』書評」において、著者である恩田 陸さんご本人による作品のエピソードが掲載されていましたので少しだけ紹介します。
- 「『地獄の黙示録』をやろう」と書き始めた本
- 作品のタイトルは、久保田早紀さん(シンガー・ソングライター、楽曲『異邦人』などが有名)の引退前最後のアルバムのタイトル — 恩田さんは久保田さんのファンなのだそう
- 作品の舞台は、高知がモデル
作品の舞台のモデルが高知県というのは、読み始めて間もなく気づいた方も多いと思います。「途鎖国(とさこく)」から連想されるのは「土佐国」。また、作品の冒頭、途鎖国行きの特急列車に乗っている客たちが眺めている有名な景勝地とは、徳島県の「大歩危・小歩危」でしょうか。写真を見てみると、作中で「水晶谷」と呼ばれる理由が分かるほどに美しい景色。一度は行ってみたいものです!
まとめ
『夜の底は柔らかな幻』上巻の読後感は、「酔い」でした(あくまで筆者のごくごく個人的な感想なので、参考になさらないでください)。「酔い」と言っても、アルコールによる酔いではなく乗り物酔い。というのも、筆者にはこのストーリーの起承転結が分からず、上下に揺さぶられている感覚になり、それぞれの登場人物の過去と現在が頻繁に交錯することで今度は左右に揺さぶられている感覚になり、読み終えた頃には「なんだか気分が…」と。
それはさておき。本記事で何度も触れていますが、この作品、兎に角いろいろなものが盛り込まれていて、とても読み応えがありました。葛城以外にも個性的なキャラクターが登場していたり、在色者同士の迫力あるバトルシーンが描かれていたり、おどろおどろしい目に見えないものが存在感を示していたり。何回読み返しても毎回異なる視点から新たな発見があり、何度でも楽しめる作品だと思います。
また、上巻では「ストーリーの核心に触れそうで触れない、真実が分かりそうで分からない」といった焦ったい状況が多々ありました。これから先の展開が全く想像できないことや過去に何があったのかはっきりと明かされないことも、この作品のおもしろさです。
本記事では本筋とは関係ないポイントばかりピックアップしてしまったので、『夜の底は柔らかな幻』下巻の記事では、本筋の核心に迫っていきたいと思います(ネタバレしない程度に)。
最後までご覧いただきありがとうございます!
みなさんの感想や解釈もぜひお聞かせください!
作品概要
著者/作家 | 恩田 陸(おんだ りく) |
出版社 | 文藝春秋 |
フォーマット | ハードカバー、363ページ |
電子書籍 | あり(2023.6 現在) |
シリーズ | 夜の底は柔らかな幻 |
カテゴリー | ファンタジー、ミステリー |
著者/作家
- 1964年 宮城県生まれ
- 早稲田大学卒
- 1992年『六番目の小夜子』でデビュー / 日本ファンタジーノベル大賞 最終候補
- 2005年『夜のピクニック』吉川英治文学新人賞・本屋大賞ダブル受賞
- 2006年『ユージニア』日本推理作家協会賞受賞
- 2007年『中庭の出来事』山本周五郎賞受賞
- 2017年『蜜蜂と遠雷』直木賞・本屋大賞(2度目)ダブル受賞
COMMENT